親知らずは抜くべき?抜かなくていい?歯科医師が教える判断基準

親知らずは、必ずしもすべて抜歯が必要になるわけではありません。
しかし、生え方や位置によっては、むし歯や歯ぐきの炎症、隣の歯への悪影響を引き起こすことがあり、適切な判断が重要になります。
本コラムでは、親知らずの基本的な特徴から、生え方の違い、抜歯が必要となるケースと経過観察が可能なケースまで、歯科医師の視点でわかりやすくご紹介します。
そもそも親知らずとは
親知らずとは、一番奥に生えてくる永久歯のことで、正式には智歯(ちし)、または第三大臼歯と呼ばれます。
前から数えて8番目に位置する歯で、通常は上下左右に1本ずつ、合計4本あるとされています。
ただし、人によってはもともと親知らずがない場合もあり、4本すべてそろっていないことも珍しくありません。
親知らずは、10代後半から20代前半ごろに生えてくることが多い歯ですが、他の永久歯がすでに並び終えたあとに最後に出てくるため、十分なスペースが足りず、まっすぐ生えにくいという特徴があります。
そのため、他の歯よりもトラブルの原因になりやすい歯として知られています。
親知らずの生え方は大きく4パターン

一口に「親知らず」と言っても、お口の中での状態は千差万別です。
主に生え方は以下の4つのパターンに当てはまります。
①まっすぐ正常に生えているタイプ
親知らずが他の奥歯と同じように、まっすぐきれいに生えている状態です。
上下の歯とかみ合っており、歯みがきもしっかりできる場合には、必ずしも抜歯が必要になるとは限りません。
ただし、一番奥にあるため汚れが残りやすいこともあり、むし歯や歯周病の予防のためには丁寧な清掃が大切です。
②斜めに生えているタイプ
親知らずが手前の歯に向かって斜めに傾いて生えている状態です。
親知らずでは比較的よくみられる生え方で、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。
そのため、親知らずだけでなく、手前の歯までむし歯になるリスクが高くなります。
また、歯ぐきに炎症が起こりやすく、腫れや痛みの原因になることもあります。
③横向きに埋まっているタイプ
親知らずが歯ぐきや骨の中で横向きになったまま埋まっている状態です。
外からは見えにくいこともありますが、レントゲンを撮ると確認されることがあります。
このタイプでは、横向きの親知らずが手前の歯を押してしまい、隣の歯に悪影響を与えることがあります。
また、炎症や腫れを繰り返す原因になることもあるため、注意が必要です。
④歯ぐきや骨の中に埋まったままのタイプ
親知らずが歯ぐきや骨の中に完全に埋まっていて、表に出てきていない状態です。
症状がなければすぐに抜歯が必要とは限りませんが、埋まっている位置や向きによっては、将来的に炎症や周囲の歯への影響が出ることもあります。
見た目だけではわからないため、定期的なレントゲン確認が重要になることがあります。
なぜ人によって生え方が違うのか
親知らずの生え方に違いが出る大きな理由は、顎の大きさと歯が並ぶスペースの違いにあります。
親知らずは一番最後に生えてくる歯であるため、すでに他の歯がきれいに並んでいる状態では、親知らずが入るための十分なスペースが残っていないことがあります。
その結果、まっすぐ生えることができず、斜めや横向きになったり、途中までしか出てこなかったり、完全に埋まったままになったりするのです。
また、もともとの歯の向きや位置、骨の形、歯並びの状態なども影響します。
つまり、親知らずの生え方の違いは異常というよりも、その人それぞれの顎や歯列の条件によって起こる自然な差ともいえます。
そのため、親知らずの扱いも一律ではなく、同じ“親知らず”でも抜いたほうがよい人と、すぐには抜かなくてよい人がいるのです。
大切なのは、見た目だけで判断せず、歯科医院でレントゲンなどを用いて位置や向きを確認し、自分に合った判断をすることです。
【結論】抜いた方がいい親知らず・抜かなくていい親知らず

親知らずについて、「抜いたほうがいいのかな」「痛みがないならそのままでも大丈夫かな」と悩まれる方は多くいらっしゃいます。
実際のところ、親知らずはすべて必ず抜かなければならないわけではありません。生え方や周囲の状態によって、抜いたほうがよい場合もあれば、そのまま様子を見られる場合もあります。
抜いた方がいい7つのケース
①斜め・横向きに生えている
親知らずが斜めや横向きに生えている場合、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなります。
そのため、親知らずのまわりが炎症を起こしたり、手前の歯に負担がかかったりすることがあります。
特に横向きに埋まっている親知らずは、手前の歯を押してしまうこともあり、将来的なトラブルにつながることがあります。今は症状がなくても、生え方によっては抜歯がすすめられることがあります。
②手前の歯に虫歯を作っている
親知らずが原因で、手前の大切な歯にむし歯ができてしまうことがあります。
親知らずとその手前の歯の間はとても磨きにくく、汚れが残りやすいためです。
親知らずそのものよりも、手前の歯のほうが大きなダメージを受けてしまうこともあるため、このような場合は親知らずを抜いたほうがよいと判断されることがあります。
③歯茎の腫れ(智歯周囲炎)を繰り返す
親知らずのまわりの歯ぐきが何度も腫れたり、痛んだりする場合は、智歯周囲炎を繰り返している可能性があります。
いったん落ち着いても、生え方や磨きにくさが変わらなければ、また同じように炎症を起こしてしまうことがあります。
腫れや痛みを何度も繰り返すと、食事や会話がつらくなったり、口が開けにくくなったりすることもあるため、こうした親知らずは抜歯が検討されます。
④完全に埋まっているが嚢胞がある
親知らずが歯ぐきや骨の中に完全に埋まっていても、必ずしも問題がないとは限りません。
レントゲンで確認したときに、親知らずのまわりに嚢胞と呼ばれる袋状の病変が見つかることがあります。
このような場合は、周囲の骨や隣の歯に影響が出ることもあるため、単に「埋まっているだけ」とは考えず、抜歯や適切な処置を検討することが大切です。
⑤歯並びを悪くしている
親知らずが生えるスペースが足りないと、歯列の後ろからほかの歯に影響を与えることがあります。
すべてのケースで親知らずが歯並びを悪くするとは限りませんが、状態によっては歯列全体に負担をかけていることもあります。
特に歯並びが気になる方や、すでにトラブルが出ている場合には、親知らずの影響を考えて抜歯を検討することがあります。
⑥噛み合う相手がなく歯茎を傷つけている
上または下の親知らずだけが生えていて、反対側に噛み合う歯がない場合、その親知らずが伸びすぎてしまうことがあります。
すると、歯ぐきや頬の内側を傷つけてしまい、痛みや炎症の原因になることがあります。
このように、うまく噛む役割を果たしていないうえに周囲を傷つけてしまっている場合は、抜歯がすすめられることがあります。
⑦矯正治療の前準備として
矯正治療を予定している場合、親知らずの存在が治療計画に影響することがあります。
歯を動かすスペースや、治療後の歯並びの安定を考えて、あらかじめ親知らずの抜歯をすすめられることがあります。
これは親知らずが悪い歯だからではなく、矯正治療をよりスムーズに進めるための準備として行われるものです。
抜かなくていい4つのケース
親知らずは、「見つかったら必ず抜くもの」と思われることがありますが、実際にはすべての親知らずを抜かなければならないわけではありません。
痛みや腫れがなく、ほかの歯や歯ぐきに悪い影響が出ていない場合には、無理に抜かず、そのまま様子をみることもあります。
ここでは、比較的「抜かなくてもよい」と考えられる代表的なケースをご紹介します。
①まっすぐ生えて正常に噛み合っている場合
親知らずがまっすぐ生えていて、反対側の歯ときちんと噛み合っている場合は、すぐに抜く必要がないことがあります。
また、歯ブラシがきちんと届いていて、むし歯や歯ぐきの腫れがなければ、ほかの歯と同じように使えることもあります。
一番奥の歯なので汚れはたまりやすいですが、しっかりお手入れができていて問題がなければ、無理に抜かなくてもよい場合があります。
②完全に骨の中に埋まっていて無症状な場合
親知らずが歯ぐきや骨の中に完全に埋まっていて、痛みや腫れなどの症状がまったくない場合もあります。
このような親知らずは、見た目ではわからなくても、レントゲンで確認すると見つかることがあります。
周りの歯に悪い影響がなく、炎症なども起こしていなければ、急いで抜く必要がないこともあります。
その場合は、定期的に確認しながら、そのまま経過をみていくことになります。
③ブリッジの支えや移植用に使える可能性がある場合
親知らずは、将来の治療に役立つことがあります。
たとえば、歯を失ったときに移植に使える可能性があったり、治療内容によっては支えとして利用できる可能性があったりします。
もちろん、すべての親知らずが使えるわけではありませんが、状態によっては「今抜かずに残しておいたほうがよい」と判断されることもあります。
将来の治療の選択肢を広げるために、あえて残しておくことがあるのです。
④全身疾患等で抜歯リスクが高い場合
親知らずを抜くかどうかは、お口の中の状態だけでなく、全身の健康状態も大切な判断材料になります。
たとえば、出血しやすい病気がある方、持病の治療を受けている方、体調によって抜歯の負担が大きい方などでは、無理に抜かないほうがよいこともあります。
このような場合は、「親知らずがあること」よりも、「抜歯による体への負担やリスク」のほうを慎重に考える必要があります。
そのため、今すぐ抜かず、体調や全身状態をみながら経過観察になることがあります。
自分で判断できる?セルフチェックリスト
親知らずは、痛みがないからといって必ずしも安心とは限りません。
「抜いたほうがいいのか」「そのまま様子を見ていいのか」を迷ったときは、まずはご自身のお口の状態をチェックしてみましょう。
次の項目のうち、当てはまるものがあるか確認してみてください。
- [ ]親知らずのまわりの歯ぐきが腫れたり痛んだりすることがある
- [ ]親知らずが斜めに生えている、または一部だけ見えている
- [ ]親知らずの部分に食べ物がよく挟まる
- [ ]一番奥がみがきにくく、汚れが残りやすいと感じる
- [ ]親知らずやその手前の歯をむし歯と指摘されたことがある
- [ ]口を開けるときや噛むときに、奥歯のあたりに違和感がある
- [ ]親知らずについて一度もレントゲンで詳しく確認したことがない
2個以上当てはまる場合は、一度歯科医院で相談してみることをおすすめします。
親知らずは、見えている部分だけでは状態がわからないことも多く、実際には歯ぐきや骨の中で横向きになっていたり、手前の歯に影響を与えていたりすることがあります。
今すぐ抜歯が必要とは限りませんが、早めに状態を確認しておくことで、痛みや腫れなどのトラブルを未然に防ぎやすくなります。
「まだ痛くないから大丈夫」と自己判断せず、気になる項目がある場合はお気軽にご相談ください。
親知らずの抜歯は痛い?腫れる?リアルな術後の経過

親知らずを抜くことになったとき、
「どれくらい痛いのかな」
「顔はすごく腫れるのかな」
と心配になる方はとても多いです。
実際、抜歯するときは麻酔を使うため、処置中に強い痛みを感じることはあまりありません。
ただし、麻酔が切れたあとに痛みが出たり、翌日以降に腫れが出たりすることがあります。
とはいえ、こうした痛みや腫れは、親知らずを抜いたあとによくみられる反応です。
症状の出方には個人差がありますが、多くの場合は数日がピークとなり、その後は少しずつ落ち着いていきます。
あらかじめ一般的な経過を知っておくことで、必要以上に不安にならずに過ごしやすくなります。
上の親知らずvs下の親知らず:痛みと腫れの違い
親知らずは、上と下で抜歯後の大変さが少し違うことがあります。
一般的には、上の親知らずよりも下の親知らずのほうが、痛みや腫れが出やすいといわれています。
これは、下の親知らずのほうが骨の中に埋まっていたり、横向きに生えていたりすることが多いためです。
そのため、歯ぐきを少し開いたり、骨を削ったりする処置が必要になることもあり、その分、術後の負担が大きくなりやすくなります。
一方で、上の親知らずは比較的まっすぐ生えていることも多く、下に比べると抜きやすいことがあります。
そのため、術後の腫れや痛みが比較的軽く済むこともあります。
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。
上の親知らずでも難しい生え方をしていれば症状が出ることがありますし、下の親知らずでも比較的楽に終わることもあります。
大切なのは、上か下かだけでなく、どんな向きで、どのくらい深く埋まっているかです。
術後の痛みのピークと回復の流れ
当日
抜歯した当日は、麻酔が効いている間はあまり痛みを感じないことが多いです。
ただ、麻酔が切れてくると、じんじんした痛みや違和感が少しずつ出てくることがあります。
また、少し血がにじむこともありますが、これはよくあることです。
大切なのは、傷口を刺激しすぎないことです。
強いうがいや、何度も口をゆすぐことは避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
1日目
抜歯の翌日は、痛みがはっきりしてくることが多い時期です。
「当日より翌日のほうがつらい」と感じる方も少なくありません。
この時期は、無理をせず、処方された痛み止めを使いながら過ごすことが大切です。
まだ傷口はとてもデリケートなので、食事もやわらかいものを中心にすると安心です。
2〜3日目
このころは、腫れがいちばん目立ちやすい時期です。
特に下の親知らずを抜いた場合は、頬がふくらんだように感じたり、口が開けにくくなったりすることがあります。
腫れや違和感がこの時期に強くなると不安になりやすいですが、多くの場合はよくある経過のひとつです。
ここを過ぎると、少しずつ落ち着いてくることが多いです。
4〜7日目
順調に回復していれば、このころから痛みや腫れは少しずつ軽くなっていきます。
まだ違和感が残ることはありますが、日ごとに楽になってくるようであれば、基本的には心配しすぎなくて大丈夫です。
食事や会話もしやすくなってきますが、まだ硬いものを無理して食べたり、傷口を強く刺激したりしないようにしましょう。
1〜2週間後
1〜2週間ほどすると、多くの方はかなり楽になってきます。
腫れも目立ちにくくなり、日常生活への影響も少なくなってくることが多いです。
ただし、見た目が落ち着いてきても、お口の中はまだ完全に治りきっていないこともあります。
違和感が少し残ることがあっても、少しずつ良くなっていれば大きな心配はいりません。
痛みや腫れを最小限にするための術後ケア
親知らずを抜いたあとは、少しでも痛みや腫れを抑えながら、順調に回復していきたいと考える方が多いのではないでしょうか。
術後はお口の中に傷ができている状態のため、過ごし方によって症状の出方が変わることがあります。
ここでは、親知らず抜歯後に意識しておきたい5つのポイントをご紹介します。
1.処方されたお薬は指示通りに使う
抜歯後の痛みを我慢しすぎると、つらさが強く感じられやすくなります。
処方された痛み止めは、歯科医院の指示に従って適切に使用することが大切です。
また、抗菌薬が処方されている場合は、自己判断で途中でやめず、指示通りに服用しましょう。
2.当日は安静にして無理をしない
抜歯当日は、できるだけゆっくり過ごすことが大切です。
激しい運動や長風呂、飲酒などは血行を良くしすぎてしまい、出血や腫れを強くする原因になることがあります。
術後は無理をせず、体を休めることを意識しましょう。
3.頬の外側からやさしく冷やす
腫れが気になるときは、頬の外側からやさしく冷やすことで楽になることがあります。保冷剤などを使う場合は、直接当てずにタオルで包み、短時間ずつ行うのが安心です。冷やしすぎはかえって負担になることもあるため、無理のない範囲で行いましょう。
4.食事はやわらかく刺激の少ないものを選ぶ
抜歯後しばらくは、おかゆ、スープ、ヨーグルト、豆腐、うどんなど、やわらかく食べやすいものがおすすめです。
熱すぎるもの、辛いもの、硬いものは傷口を刺激しやすいため、しばらくは控えたほうが安心です。
できるだけ抜歯した反対側で噛むようにすると、傷口への負担を減らしやすくなります。
5.傷口を刺激しないように気をつける
抜歯後の傷口には、治りを助ける大切な血のかたまりができています。
強いうがいをしたり、舌や指で何度も触ったりすると、その血のかたまりが取れてしまい、痛みが強くなる原因になることがあります。
また、喫煙も傷の治りを悪くしやすいため、できるだけ控えることが大切です。
親知らず抜歯の費用|保険適用でいくらかかる?
親知らずの抜歯を検討されている方の中には、
「どのくらい費用がかかるのか不安…」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
親知らずの抜歯は、多くの場合健康保険が適用される治療です。
そのため、自由診療のように高額になることは少なく、比較的安心して受けていただける治療のひとつです。
ただし、親知らずの生え方や抜歯の難しさによって、費用には多少の違いが出ることがあります。ここでは、目安となる費用や検査について、わかりやすくご説明します。
保険適用(3割負担)の目安
保険診療で親知らずを抜く場合、3割負担の方では数千円程度が目安になります。
たとえば、まっすぐ生えていて比較的抜きやすい親知らずであれば、
1本あたりおおよそ2,000円前後で済むことが多いです。
一方で、歯ぐきを開いたり、骨を少し削ったりする必要がある場合や、横向きに埋まっている親知らずの場合は、3,000〜5,000円程度になることがあります。
さらに、初診料やレントゲン検査、お薬代などが加わるため、
トータルでは5,000円〜1万円前後になるケースもあります。
CT撮影が必要なケース
親知らずの抜歯では、通常はレントゲンで確認を行いますが、場合によってはCT撮影が必要になることがあります。
CT撮影では、親知らずの位置や向き、周囲の骨の状態を立体的に確認することができるため、より安全に治療を行うための重要な検査です。
特に、次のようなケースではCT撮影をおすすめすることがあります。
- 下の親知らずが神経に近い場合
- 横向きや深く埋まっている親知らず
- 抜歯の難易度が高いと考えられる場合
こうした場合、事前にしっかり位置関係を把握しておくことで、神経への影響などのリスクを減らし、より安心して治療を進めることができます。
費用の目安としては、保険適用(3割負担)で3,000〜5,000円前後となることが多いです。
すべての方に必要な検査ではありませんが、より安全な治療のために必要と判断した場合にご案内しています。
よくある質問
①親知らずは何歳までに抜いた方がいいですか?
親知らずは、必ずしも「何歳までに抜かなければならない」という決まりはありません。
ただし一般的には、10代後半〜20代のうちに抜歯を検討することが多いとされています。
この時期は、骨がやわらかく回復も早いため、比較的負担が少なく済みやすいからです。
一方で、年齢を重ねると骨がかたくなり、抜歯の難易度が上がったり、治りに時間がかかったりすることがあります。
②4本一気に抜けますか?
親知らずは、状態によっては複数本を同時に抜歯することも可能です。
特に、まっすぐ生えていて比較的抜きやすい場合には、上下左右まとめて抜くことができるケースもあります。
ただし、下の親知らずが横向きに埋まっている場合など、難しい抜歯では腫れや痛みが強く出ることがあるため、
体への負担を考えて、片側ずつや上下に分けて行うこともあります。
また、全身状態や生活スタイル(お仕事・ご予定)も考慮しながら、無理のないスケジュールで進めることが大切です。
③抜歯後いつから普通の食事ができますか?
抜歯後の食事は、無理をせず段階的に戻していくことが大切です。
当日〜翌日は、ゼリー・おかゆ・スープ・ヨーグルトなど、やわらかくて刺激の少ないものがおすすめです。
2〜3日ほど経つと、うどんや豆腐など、少しずつ食べやすいものを増やしていくことができます。
その後、痛みや腫れが落ち着いてくれば、1週間ほどで徐々に通常の食事に戻していく方が多いです。
ただし、回復のスピードには個人差があるため、「まだ痛い」「違和感がある」と感じる場合は無理をせず、やわらかい食事を続けるようにしましょう。
まとめ
親知らずは、生え方やお口の状態によって「抜いたほうがよい場合」と「そのまま様子をみられる場合」に分かれる歯です。
大切なのは、「今痛くないから大丈夫」と自己判断するのではなく、現在の状態と将来のリスクを含めて考えることです。
親知らずは見た目だけでは判断できないことも多いため、一度しっかりと検査を受けておくと安心です。
気になる症状がある方や、親知らずについて迷われている方は、無理に我慢せず、お気軽に歯科医院へご相談ください。
患者さん一人ひとりに合った方法をご提案し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。




